ニューヨーク州のフィンガーレイク地方に、最大規模の「ファームサンクチュアリー」があります。
「ファームサンクチュアリー」というのは、保護するための農場という意味です。
ここでは、家畜を保護するために育てています。
育てても食べることは、ありません。
この牧場を運営する団体は、次のように指摘しています。
大量生産が目的の「工業畜産」では、家畜は病気が多く、薬漬けとなっています。
その家畜を人間が食べると、人間にも健康上の問題を起こすことになります。
そして、「工業畜産」は地球環境にも悪影響を与えています。
アメリカでよく食べられている子牛肉についてこのような話があります。
柔らかくて白い肉にするために、子牛を狭い檻につなぎ、草を食べさせずに液状のえさで育てているので、病気が多く、通常の5倍くらい薬を使っている。
フォアグラは、ガチョウに強制的にえさを食べさせ、肝臓を10倍くらいの大きさにしているそうです。
強制的に食べさせる方法は、ガチョウの頭を押さえて、口の中に管のようなものを突っ込んで飲み込ませるというものです。
フォアグラとは、フランス語で「脂肪肝」のことです。
まさに、病気の部位を食べていることになります。
この創設者であるジーン・ボーストン代表は、「家畜福祉は、家畜の健康を左右するだけでなく、食の安全にもつながります。工業畜産は大量の水や土地を必要とするので、環境汚染や地球環境問題にもつながっています。」といいます。
この牧場では、動物たちが幸せそうに暮らしています。
しかし、ここにいる動物たちの過去は、すべて悲惨なものです。
例えば、ある羊は、工業畜産を行う農場の裏庭に瀕死の状態で捨てられていました。
ジーン・ボーストン代表は、「ファームサンクチュアリーを作ったのは、市民と家畜がじかに触れ合える活動拠点になるから。食べ物を変えれば、自分の健康だけでなく、社会を変えられることを人々に気づいてもらいたかったからです。私たちは、菜食主義の生き方を提唱しています。」と言っています。
2010年4月17日土曜日
みんなの世の中
講演を聴く機会がありました。私の知らないことも多く、勉強になりました。
講演してくださったのは、目の不自由な方です。盲導犬がそばにいました。
いくつか、心に残ったことがあるので、ご紹介いたします。
目の不自由な方にとって、信号はたいへんわかり難いそうです。ごく当たり前のことなのですが、はっとしました。目の不自由な方の専用の信号もあります。私も、知っています。音楽が鳴るタイプのものです。けれど、あまり多くは普及していないようです。
では、目の不自由な方の専用の信号ではない、一般的なタイプの場合はどうなるのか?
その方は、盲導犬がいますが、状況判断で渡っているそうです。盲導犬には判断ができないそうです。信号の前で立ち止まって、車の状況や人が渡っているかどうかを耳で判断します。
交通量の多い所では、そういうことも可能です。けれど、信号があっても、ほとんど人も車の通らない所は、判断ができないそうです。すると、しばらく車や人が来るまで、立っていることになります。
すると、寒いときは犬の足がしもやけになったり、暑いときは、アスファルトでやけどをしたりするそうです。かわいそうに。
そういう姿を目にした方!ゼヒ、目の不自由な方に声を
「すみません。渡るのならお手伝いしますよ。」と!!!
盲導犬には、人間の食べているものと同じものをえさとして与えては、いけないそうです。絶対いけないのだそうだ。ドッグフードしか与えないそうです。人間の食べているものと同じものをえさとして与えては、いけないということには、理由がありました。
なぜか?
人間の食べているものと同じものをえさとして与えると、スーパーなどに買物に行ったとき、犬はつい食べてしまいます。
いくら訓練された盲導犬とはいえ、本能である食べることに対しては、うまくいかないようです。また、買物に行って食品を食べてしまわないまでも、がまんしているとよだれが出てきてしまうそうです。盲導犬としては役に立たなくなってしまいます。
ハーネスというものをご存知でしょうか?聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
盲導犬についている、手綱のようなものです。ぱっと見、盲導犬の肩の部分に、長方形の金具がついているように見えます。犬の胴体に紐の部分を巻きつけ、シートベルトのような仕組みで取り付けます。
その部分を持って、盲導犬に指示を出します。
このハーネスをつけているときは、盲導犬は仕事中です。犬に話しかけたり、何かを食べさせたりしては絶対いけません。犬も一生懸命仕事をしているのです。もし、そのようなことをすると、犬が集中力をなくし、そのときだけでなくハーネスをつけたときの集中力がなくなります。つまり、盲導犬としての仕事ができなくなります。盲導犬としては、役に立たなくなってしまう可能性があります。
講演の途中で、ハーネスをはずして見せてくれました。犬は、普通のペットのように走り回り、大変リラックスしていました。
けれど、次にハーネスをまたつけると、まるで別の犬のように、顔つきまできりりとし、おとなしく座っているのでした。
講演してくださったのは、目の不自由な方です。盲導犬がそばにいました。
いくつか、心に残ったことがあるので、ご紹介いたします。
目の不自由な方にとって、信号はたいへんわかり難いそうです。ごく当たり前のことなのですが、はっとしました。目の不自由な方の専用の信号もあります。私も、知っています。音楽が鳴るタイプのものです。けれど、あまり多くは普及していないようです。
では、目の不自由な方の専用の信号ではない、一般的なタイプの場合はどうなるのか?
その方は、盲導犬がいますが、状況判断で渡っているそうです。盲導犬には判断ができないそうです。信号の前で立ち止まって、車の状況や人が渡っているかどうかを耳で判断します。
交通量の多い所では、そういうことも可能です。けれど、信号があっても、ほとんど人も車の通らない所は、判断ができないそうです。すると、しばらく車や人が来るまで、立っていることになります。
すると、寒いときは犬の足がしもやけになったり、暑いときは、アスファルトでやけどをしたりするそうです。かわいそうに。
そういう姿を目にした方!ゼヒ、目の不自由な方に声を
「すみません。渡るのならお手伝いしますよ。」と!!!
盲導犬には、人間の食べているものと同じものをえさとして与えては、いけないそうです。絶対いけないのだそうだ。ドッグフードしか与えないそうです。人間の食べているものと同じものをえさとして与えては、いけないということには、理由がありました。
なぜか?
人間の食べているものと同じものをえさとして与えると、スーパーなどに買物に行ったとき、犬はつい食べてしまいます。
いくら訓練された盲導犬とはいえ、本能である食べることに対しては、うまくいかないようです。また、買物に行って食品を食べてしまわないまでも、がまんしているとよだれが出てきてしまうそうです。盲導犬としては役に立たなくなってしまいます。
ハーネスというものをご存知でしょうか?聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
盲導犬についている、手綱のようなものです。ぱっと見、盲導犬の肩の部分に、長方形の金具がついているように見えます。犬の胴体に紐の部分を巻きつけ、シートベルトのような仕組みで取り付けます。
その部分を持って、盲導犬に指示を出します。
このハーネスをつけているときは、盲導犬は仕事中です。犬に話しかけたり、何かを食べさせたりしては絶対いけません。犬も一生懸命仕事をしているのです。もし、そのようなことをすると、犬が集中力をなくし、そのときだけでなくハーネスをつけたときの集中力がなくなります。つまり、盲導犬としての仕事ができなくなります。盲導犬としては、役に立たなくなってしまう可能性があります。
講演の途中で、ハーネスをはずして見せてくれました。犬は、普通のペットのように走り回り、大変リラックスしていました。
けれど、次にハーネスをまたつけると、まるで別の犬のように、顔つきまできりりとし、おとなしく座っているのでした。
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